ウズハツ(広義)

Lactarius violascens (Otto : Fr.) Fr.
≡ Lactarius uvidus var. violascens (J. Otto) Quel.
≡ Lactifluus uvidus (J. Otto) Kuntz
ベニタケ目_ベニタケ科_カラハツタケ属


ウズハツ、淡黄褐色のタイプ

 
awful taste 食不適

 夏から秋にかけて広葉樹の林内地上に発生する。
 カサの表面の渦巻き状の模様が特徴的である。
 ハツタケの仲間には変色性のある乳液を出すものが多いのだが、このきのこはヒダや肉を傷つけるとみるみる紫色に変色する。
 ※ ヒダや柄を傷つけると白色の乳液がでて、傷ついたヒダや肉の部分やその周辺はすぐに紫色に変わります、ヒダや肉に接触しない部分の乳液は白いままで変色しません。

 傘は初め丸山形で後には開いて平らとなる。色は淡黄褐色〜帯紫褐色で表面には同心円状の模様がある。
 ひだは淡クリーム色で並び方は密。柄に直生またはやや垂生する。
 柄はひだとほぼ同色かあるいは淡黄土色、傘、ひだ、柄ともに傷つけると紫色に変色する。柄はアバタ模様がある

〔似たキノコ〕
 (傷つけると紫色に変色)
 → トビチャチチタケ L. uvidus  は表面が湿ったとき、強い粘性があり、環紋はほとんど無い。『Index Fungorum』では本種のシノニムとされている。
 → ススケチチタケ L. luridus の乳液は数分後に淡紫色を帯びた灰色に変色します。
 → ウスキチチタケ L. aspideus の傘は淡い黄土色。
 → キハツダケ L. tottoriensis の変色は青緑色。
 → カラハツモドキ の白い乳液は変色しない。

 
20190908 展示会、黄褐色のタイプ 20190908 展示会、帯紫褐色のタイプ