傘は径2~5cm、中高扁平、表面強粘性で乾きやすく、灰褐色で条線は見られないが、乾燥すると放射状の大きなしわと周辺に小さな網目状のしわができる。 柄は12×0.6cm、地上生のツエタケでは、中空で細長く、下方へしだいに太まり基部肥大し、ふたたび細く根状となり地中の埋もれ木などにつながる。表面傘と同色か淡く、上部は白色で粉状~繊維状条線があり、下方は繊維状条線あり、段だら模様をなすことがある。 地上または地表近くの腐朽木に発生するものには根状部はありません。 ヒダは直生~湾生~上生し疎。肉は薄く白色で表皮下表面色を帯びる。 胞子は広楕円形、 11-18×10‐13μm、細かな皺または窪み。 〔似たキノコ〕 → オキナツエタケ の胞子はアーモンド形。 → フキアゲマルミノツエタケ の胞子は球形、細かなたくさんの小さな窪み、不定形のいくつかの油球。
従来 Oudemansiella raicata の学名のもとに一種とみなされていたツエタケは最近では数種に分割されている。本種も分割し新たに学名を付与された一種です。 夏から秋にかけて広葉樹、針葉樹などの地上、ときに腐木上に発生する。大型のものは傘径20㎝にもなる。 カサは初め半球形からまんじゅう形で後には平らに開くが、中央部は山形にふくらむ。湿時著しい粘性があり、灰褐色から淡褐色。カサの中央部に低い中丘があり、中央から周辺に向けて不規則なシワを生じる。ヒダは、白色、直生から上生し疎。 柄は地上生のツエタケでは、中空で細長く、下方やや太く、地中に根状に深くのびる。 肉は、白色。やや水っぽく繊維状。 〔似たキノコ〕 → コブリブナノモリツエタケ は本種の小型変種。