カノシタ

Hydnum repandum L.
アンズタケ目 アンズタケ科 カノシタ属


 
CAUTION 食注意・弱毒

 夏から秋にかけて主として針葉樹林内の地上に群生する。札幌近郊では未採取。

 傘は径5~15cm、まんじゅう型で卵黄色~橙黄色。縁は内側に巻き込み、成長と共に不規則な形になる。ひだは存在せず、代わりに柄に垂生する針状の裏面を持つ。
 針は長さ2~5mm、針状~薄歯状で初め白色のち傘とほぼ同色、脆く、軽く触るとぱらぱら落ちる。この特徴的な裏側がシカの舌に似ている事からこの和名が付けられた。
 柄は長さ2~10cm、厚さは0.6~2cm、色を帯びる事も有るが、ほぼ白色。傘の中心から少しずれて付く事が多い。
 胞子紋は白色
 胞子は類球形、平滑、7.0~9.0×6.5~7.5 μm。

〔似たキノコ〕
 → 白色変異のシロカノシタ(H. repandum var. album)が存在し、個体数はそちらの方が多い。
 → ヒメハリタケ(コツブシロカノシタ)はシロカノシタと肉眼での識別は難しいが、胞子は小さい。
 → オオミノイタチハリタケの針は柄に沿下しない。







シロカノシタ

( カノシタの白色変種 )
Hydnum repandum var. album Quél.


シロカノシタ 2010.10.09 桜山

 
CAUTION 食注意・弱毒

 食菌とされているが、細胞毒性を示す化合物が含まれており、注意を要する。
 秋に各種林内の地上に発生する。発生はカノシタ (H. repandum L.)よりも多い。

 傘は3〜7cm、初めまんじゅう形で後にはほぼ平らに開き形は不整形。
 表面の色は乳白色で、やわらかい肉質でもろい。
 傘の裏側は針状。柄は1〜3 cm、白色で傘の中心からずれてつく。
 胞子紋は白色
 胞子は類球形、7.0~9.0×6.5~7.5 μm。


〔似たキノコ〕
 → ヒメハリタケと肉眼での識別は難しい。胞子の大きさの観察が必要。







ヒメハリタケ(安田)

(別名;コツブシロカノシタ)
Hydnum albidum Peck
アンズタケ目_カノシタ科_カノシタ属

 ヒメハリタケ 20190927 桜山


 
 Unclear 食毒不明

 本種は、シロカノシタ(H. repandum var. album Quel. )との肉眼での識別は難しい。決定的なのは胞子の大きさなので顕微鏡での観察が必要。

 秋に各種林内の地上に発生する。
 傘は径3~7cm、初めまんじゅう形で後にはほぼ平らに開き形は不整形、不均一なしわとうねりがあり、傘縁で下向きに湾曲。
 表面の色は白色~乳白色で、やわらかい肉質でもろい。強い辛みがあるというが、恵庭で採取した個体は辛みをほとんど感じないが、長く齧った後しばらく舌先が麻痺するような感覚になる。
 傘の裏側は針状。柄は3-5cm x 1-2 cm、白色で傘の中心からずれてつく。
 胞子紋は白色
 胞子は類球形、4.0~5.0×3.0~4.0 μm。

〔似たキノコ〕
 → シロカノシタと肉眼での識別は難しい。胞子の大きさの観察が必要。

 ヒメハリタケ 20190927 桜山
ヒメハリタケ断面 20190929 月形
 
ヒメハリタケ 20190929 月形トドマツ林    
ヒメハリタケ_20190922 恵庭、胞子は類球形、4.3~5.3×3.5~4.3 μm






カノシタ属(不明種?)

Species ?

 Unclear 食毒不明

 カノシタ類似種?
 柄が太いがアシブトカノシタではないようだ。

〔似たキノコ〕
 → マツバハリタケに似るが、マツバハリタケの胞子は丸い疣を持った類球形。