H. korhonenii はマツノコケイロヌメリガサ(olivaceoalbus) から分離した種で、担子菓(子実体)がより大きく、傘にオリーブグリーンの色調が無く、滑りが少ない、柄に目立つ暗色の繊維状の鱗片をつけ、胞子が小さい(僅かですが)のが特徴です。
傘径2〜8p、色は暗褐色〜灰褐色、中央部は暗色。饅頭形から平に開き、中心部を高くし、表面は粘性があるが乾きやすく繊維状、肉は白色、無味無臭。
ひだは直生状垂生、白色、疎。
柄は7〜12p、太さ 0.5〜2p、下部は暗色の薄い鱗片(ダンダラ模様)で覆われる。
胞子紋は白色。
胞子は無色、楕円形、10-14 × 5.2-7.5 μm
〔似たキノコ〕
→ マツノコケイロヌメリガサ は傘に オリーブグリーン の色調があり、滑りが強い。
胞子は 10.5-16.0 × 6.7-8.7 μm。
→ シモフリヌメリガサ は若いうち厚い粘膜で覆われ、ひだは白色のち淡黄色、または淡黄色から成長とともに茶色がかる。
→ フユヤマタケ はシモフリヌメリガサの近縁種で小型(1〜3cm)
※ 野幌森林公園では2012年頃までは アカマツ松林の中は、ヒグロフォルス コルホニーニが、周辺の草地には シモフリシメジ や マツノコケイロヌメリガサ(Hygrophorus
korhonenii )・フユヤマタケが 発生していた。マツノコケイロヌメリガサなどは滑りが強く、軍手でなければつかめないほどであった。
ところが2013年頃からアカマツ松林の中の、ヒグロフォルス コルホニーニが、急に林外に進出し、他のキノコを朽ちくし、現在はすべてが、オリーブグリーンの色調が無く、滑りが少ない
Hygrophorus korhonenii に置き換わっている。
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