夏の終わりから秋にかけてカラマツ林内の地上に発生する。日本ではカラマツ林の固有種として知られている。全体に褐色をした中形のきのこです。
傘は径3〜8cm、初めやや円錐状、のちまんじゅう形からほぼ平に開く、表面は黄褐色〜褐色あるいは赤褐色で、軟らかい繊維状の細鱗片でおおわれ、粘性はない。
肉は淡黄色、変色性はない。
管孔は柄に垂生し、黄色のち帯オリーブ黄〜汚黄土色。
孔口は放射状に配列し、大小不同でときに大きさ4×3mm に達する。
柄は長さ3〜8cm、幅0.5〜1.0cm、中空、頂部に白色膜質のつばがあり、つばより上方は黄色で、管孔の延長による粗い網目模様があり、下方ではほぼ傘と同色で細鱗片状。
胞子紋は黄オリーブ色。胞子は楕円形〜類紡錘形、大きさ6〜10×3〜4μm。
〔似たキノコ〕
→ アカチャヌメリイグチ(オオアミハナイグチ)
→ カラマツベニハナイグチの表面は赤紫色からばら色。
→ ウツロベニハナイグチの表面は紫紅色。
→ ベニハナイグチは五葉のマツ類林内の地上に発生する
→ キノボリイグチの管孔は直生、傘表面は圧着した灰褐色の鱗片に覆われ、ぬめりがある。
|