秋にブナ林の地上に群生する。 味に少し苦味はあるが食用になる。味も食感もサクラシメジと同じ。
主に西日本に産すると言われ、北海道では稀のようです。
傘は初めまんじゅう形で後には平らに開く。色は中央部が淡紅色から肉紅色で周辺部になるにしたがって淡色となり、縁部はほとんど白色となることもある。 表面には粘性があり、縁部は内側に巻き込むことが多い。ひだは白色で並び方は疎、柄に垂生する。
柄はほぼ白色で根もとに向かってやや細まる。 根もとは黄色味をおびる事が多い。
胞子は6.5〜8.0×4.5〜5.5μm
〔似たキノコ〕
→ フキサクラシメジは煮干のような独特のにおいがあるが、本種は果物のような香りがする。
フキサクラシメジの胞子は 8.0〜10.5× 5〜6μmで大きい。
→ コクリノカサは小型種で傘径2〜5cm、ピンク色系を帯びない。
★本種の学名について
「日本産菌類集覧」では アケボノサクラシメジは、H.penarius var. fagi としています。したがって、Current Name
の H. fagi Becker et Bon、はシノニム。
H. poetarum は誤適用としていますが、 近年は H. fagi は小型種〔2〜5(7)p〕であり、より大型の H. poetarum
〔6〜10(20)p〕が妥当ではないかという意見もあります。また、H. poetarum は、別種 ハダイロサクラシメジ とする意見もあります。
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