ヤマイグチ

Leccinum scabrum (Bull.: Fr.) S. F. Gray
イグチ目 イグチ科 ヤマイグチ属


ヤマイグチ_20101012_桜山

 
 CAUTION 食注意・弱毒

 夏から秋にカンバ類林内の地上に発生する。食用にされることもあるが、外国にはこのきのこで中毒した例があるといわれている。

 傘は初め半球形で後にはまんじゅう形に開く。
 表面の色は灰褐色から暗褐色。
 管孔は柄に上生し、孔口は白色から薄い褐色。
 柄は白色の地に褐色から黒色の細かい鱗片をそなえ、根もとは時々青みを帯びる。
 肉に変色性なし。

〔似たキノコ〕
 → キンチャヤマイグチは、傘がビロード状で色は明るい茶色から橙黄色。
 → アオネノヤマイグチは切断すると根元が青く、上のほうが赤くなるが、ヤマイグチは赤くはならない。
 → ヤマナラシノアオネノヤマイグチは上下とも青くなる。根元の表面を傷つけると黄色、または黄緑色がかった青色になることがある。
 → ネナガシロヤマイグチの柄は上部と基部で細くなり、基部付近ではときに緑青色のしみがあり、肉は切断するとときに黒く変色。
 → イロガワリヤマイグチの肉は赤変のち徐々に黒変、柄の基部で青変しない。
 → スミゾメヤマイグチの傘表面は凹凸があり、肉は赤変のち徐々に黒変、時に直接に黒変する。

 
 幼菌    
ヤマイグチ_20090718_桜山