ドクツルタケ
Amanita virosa (Fr.) Bertillon
ハラタケ目_テングタケ科 テングタケ属

ドクツルタケ_20170830 kutinasinuma

 
POISON 猛毒

 有毒。極めて猛毒で致命的。毒成分は、アマニトキシン、ファロトキシン、ピロトキシンなど。たった一本食べただけでも、腎臓、肝臓など内臓の組織破壊。心臓障害。コレラ様の胃腸障害などがひきおこされ、病院で適正な処置をしない限り三日以内に死亡する。

 ドクツルタケの子実体は、最初は卵型、やがて成長すると、カサが釣鐘型から中高の平らに開く。きのこ全体はほぼ白色。暗い林内でよく目立つ。
 カサは6〜15cm、湿時粘性がありベトベトしているが、乾くと光沢がありほぼ平滑。色は白色。ときにカサの中央部が黄褐色を帯びることがある。条線は無い。
 ヒダは白色で離生し密。

 柄の表面は白色で、上部に白色膜質のツバが、基部には袋状の大型で白色のツボを備える。
 ツバより下は繊維状のササクレに覆われるが、ササクレの大きさや程度は個体差がある。
 柄の表面の色は純白。柄の断面は中実。しかし、成長した子実体では、やや中空状になることもある。
 ドクツルタケの肉は白色で無味。水酸化カリウム(KOH)の3%溶液により黄色に変色する。無臭だが弱い異臭があるものもある。


〔似たキノコ〕
 →ニオイドクツルタケ肉に薬品臭あり、傘がKOHで変色しない。
 →シロタマゴテングタケ(猛毒)は、本種より小形で、柄は粉状〜平滑でほとんどささくれがなく、傘が KOHで変色しない。
 →アケボノドクツルタケ はカサの中央が薄いピンク色、KOHで黄色に変色する。

ドクツルタケ_20020916_支笏湖
柄にドクツルタケの特徴の綺麗なダンダラ模様が確認できる
_20170830 kutinasinuma


 ドクツルタケを見分けるポイント
  
 KOH を肉に滴下した時の変色性
   ・ドクツルタケは KOHで黄変する。
   ・シロタマゴテングタケは KOHで黄変しない。
   ・ニオイドクツルタケは KOHで黄変しない。
ドクツルタケ シロタマゴテングタケ ニオイドクツルタケ

 つぼの形
   ・ドクツルタケは柄に癒着しない。
   ・シロタマゴテングタケも柄に癒着しない。
   ・ニオイドクツルタケはつぼが柄に癒着する(つぼが柄に沿う感じ)。
ドクツルタケ シロタマゴテングタケ ニオイドクツルタケ

 胞子の形
   ・ドクツルタケは類球形。 7〜12μm
   ・シロタマゴテングタケも類球形、ドクツルタケより小型。 7〜10μm
   ・ニオイドクツルタケは楕円形〜広楕円形。 8-11 x 6-8μm
ドクツルタケ シロタマゴテングタケ ニオイドクツルタケ