チャコブタケ

Daldinia concentrica (Bolt.) Cesati & de Not.
Daldinia childiae J.D. Rogers & Y.M. Ju
クロサイワイタケ目 クロサイワイタケ科 チャコブタケ属

チャコブタケ 20091016

 
awful taste 食不適

 広葉樹の朽木上にほぼ通年見られる。 腐朽材は白ぐされになり黒い帯線がある。表面に見える黒い粉状物は射出された子嚢胞子。

 子座は半球形~不規則なこぶ状~平らに広がるものなど変化に富む、大きさは普通、径0.5~3㎝であるが、癒合したものではさらに大きくなる。表面は赤黒色~黒褐色、成熟すると胞子が放出され黒粉状となる。

 垂直に切断した断面は暗褐色、幅1㎜ほどの間隔で同心円状に並ぶ環紋がある。
 組織はコルク質。子座の外被層に子のう殻は埋没して形成され、表面に孔口を開く。

〔似たキノコ〕
 → クロコブタケ は黒色で極めて硬く、子嚢殻を半埋没~埋没する。
 → アカコブタケ は、はじめレンガ色から古くなると黒色、きのこの表面に細かいイボがある。

※ 従来チャコブタケに当てられていた D. concentrica は別種であり、正しくは D. childiae らしいが!。

チャコブタケ_081012_カルルス
  切断面写真; 内部の肉には明暗の環紋があり、表面直下にある子嚢果内から胞子が放出される
  子嚢胞子は広楕円形、片側が幾分ふくらみ、平滑、暗褐色、12~14×6~8μm