トガリベニヤマタケ

Hygrocybe cuspidata (Peck) Murrill
ハラタケ目_ヌメリガサ科_アカヤマタケ属


トガリベニヤマタケ_20090829_桜山

 
unclear 食毒不明

 初夏~晩秋、主に広葉樹林内の地上(特に草地や、コケにおおわれた地上)に孤生ないし点々と発生する.

 傘、径1.5~5cm、湿った時には弱い粘性があり、鮮赤色~橙赤色を呈し、表皮は剥げにくく、周縁部はやや淡色で条線を欠く。
 幼時は円錐状、平らに開くことは少なく、成熟しても多くはなだらかな中丘を残す。
 ひだは柄に上生ないし離生し、やや疎で黄色~帯橙黄色、比較的幅広くて厚い。
 柄は長さ2~6cm程度、しばしば平たく偏圧され上部は淡黄色~黄白色でやや繊維状をなし、下方に向って緋色~橙赤色の地に、縦に走る不明瞭な淡黄色の条線をあらわし、中空または柔らかい髄がある。


〔似たキノコ〕
 → アカヤマタケ(H. conica)は、かさや柄に触れるとすみやかに黒変する。
 → ヒイロガサ(H. punicea [Fr.] Kummer)とは、しばしば区別しがたいほど似ているが、ヒロガサは柄の表面に走る条線がさらに顕著である。
 → トガリツキミタケ の柄は黄色で縦の繊維紋をあらわし、時にねじれる。

トガリベニヤマタケ_20090711_桜山