夏〜秋 倒木や地上から生える。
地上生のものは、地中に黒色の塊状の偽菌核を形成する。材上生のものは菌核を作らないものも見られるといわれているが、五十嵐先生の説では材上生のきのこでも発生位置近くで倒木が地面に接している地面を掘ると、菌核を見ることが出来る、つまり菌核から伸張した菌糸が倒木を腐朽し、子実体を形成すると言われている。当桜山の材上生のタマチョレイタケも菌糸が地下に伸びており偽菌核に繋がっているようだ。
浅いロート形をした通常小〜中形、ときに極めて大形になるきのこである。
傘はほぼ円形、扁平、中央部でくぼんで浅いロート状になり、径4〜12(〜25)cm、厚さ0.5〜1(2)cm、周辺で薄くなる、表面は黄茶色で、平たく密着した色の濃い鱗皮を生じ、しばしば多少ささくれる、肉は厚さ3〜8mm、白くしなやかな肉質。
管孔は長さ1〜3mm、白色。子実層面は柄に垂生する。
柄はほぼ中心生、中実で肉は締まり、長さ5〜8cm、太さ0.5〜1cm、表面は類白色〜淡黄白色、地面から発生するものでは直下の地中に黒色の塊状の偽菌核を形成する。
胞子は長楕円形、無色、大きさ10〜15×4〜4.5μm、平滑。
〔似たキノコ〕
子実体が材上に発生した場合は、アミヒラタケPolyporus squamosus Fr.としばしば混同されているが、後者は傘の鱗片が圧着し、肉質も堅く強靭、柄の根元が黒褐色である点で違いがある。 |