早春に草地並びに林内地上、桜山では散策道添いの笹薮に発生する。
子実体は単生あるいは群生、高さはときに20cm に及ぶ。
頭部は鐘状、不規則に平行な脳のような縦しわになっているものか、または、突出した縦方向および中間の斜め横方向の肋脈で囲まれた縦長網目状で構成されており、その色は黄色〜濃い茶色である。
柄は円筒形、太さ1〜3cm、しばしば基部がわずかに太い。 内部は綿のような材料で満たされており、頭部は胴部の上部にのみ癒着しています。
子嚢は円筒形あるいは類円筒形、通常 2 個、稀に4 個の子嚢胞子を生ずる。
子嚢胞子は長楕円形あるいはボート形、平滑、ほとんど無色あるいは黄色をおび、54〜80×12.5〜18 μm と非常に大きい。
このきのこの仲間の毒は揮発性なので熱を加えて毒を抜けば可食といわれているが、有毒あるいは食毒不明など類似種があるので、利用にあたっては注意が必要で、食べないほうが無難です。
〔似たキノコ〕
→ テンガイカブリ Verpa digitaliformis は頭部は釣鐘形、殆んど平滑だが時にちりめん状の皺がある。
→ トガリフカアミガサタケ(M. patula Pers. var. semilibera (DC.) S. Imai ) はアミガサタケ属、頭部は半分位柄に癒着しており、柄の中は空洞で非常にもろい。
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