春に、針広混交林の地上・材上に見られる。
一見シャグマアミガサタケに似ているが、頭部の色が違う。
シャグマはふつう赤茶色か赤ワインのような色だが、オオシャグマはむしろ黄土色に近い。しかし、なかには赤茶色に近いようなオオシャグマがあったりして、外見では判別しがたいこともあるようだ。
顕微鏡で胞子を見れば、両者の違いは明らか。シャグマの胞子は平滑な楕円形で、通常は小さな油球が2個見える。これに対し成熟したオオシャグマの胞子は、両端に乳首状の突起があり、油球は真ん中に大きいのが1個(その左右に小さいのが1個ずつあることが多い)。
*『北海道のきのこ図鑑』では、内外の文献で形態に相違点がみられ、再検討の必要がある、と記されている。
オオシャグマタケには多くの類似種があり、外観では容易に区別できない。どの種が日本国内に産出するか否かは不明だが、近郊では胞子の形状が成熟したオオシャグマタケと異なる個体が存在するが、これが未成熟の胞子の形状なのか、別種なのかはよく分からない。
〔似たキノコ〕
→ シャグマアミガサタケの傘は赤褐色〜黒褐色。 シャグマとオオシャグマは発生時期にも若干のずれがあり、シャグマのほうが一足早い(白旗山では1〜2週間)。 |