オオヒラチャワンタケ

(別名;チャイロワンタケ)
Peziza repanda Pers.:Fr.
チャワンタケ目 チャワンタケ科 チャワンタケ属

 
 Unclear 食毒不明

 広葉樹腐木上や、腐植土等肥沃な地上に発生し、公園や人家の庭などに生える事も多い。単生あるいは群生する。 比較的普通種だが、日本の図鑑で掲載しているものは少なく類似種が多い。

 直径 3-10(12) cm、深い椀形からやや平たく開く、ほとんど無柄か、短い柄が地中に入る。
 子実層面は平滑でつやは無く、幼時、白色〜汚白色、成熟すると蜜色ないしらくだ色、通常は中央付近でいくらかしわになっている。
 外面は白っぽく厚い粉状ないしフケ状、湿時淡褐色、周縁部はやや鋸歯状になり、成長すると輪郭が不規則で小さく反り返ることもある。
 肉質は比較的脆く変色性は無い。
 子嚢胞子は楕円形、無色薄壁で表面は平滑にみえ、目だった内容物は見られない。16.4-17.0 × 8.5-9.2 μm。

〔よく似たきのこ〕
 → オオチャワンタケ はごく若いときはは球形で成熟するにつれて上部に穴ができ、次第に茶わ形になる。
 → その他に、胞子が楕円形、無色でほとんど平滑の種は、タヌキノチャワンタケペジザバリアペジザ セレアナヤノシロチャワンタケなどがある。

20180617 桜山
_ 20181020 定山渓
子嚢盤断面、 20181020 定山渓 _ 20181020 定山渓
_ 20181020 定山渓 20180617 桜山
オオヒラチャワンタケ_20191019 留産 オオヒラチャワンタケ_20191019 留産
オオヒラチャワンタケ_20191019 留産 オオヒラチャワンタケ_20191019 留産