可食。 梅雨時から秋にかけてナラ類の林の地上に発生する。名前も外見も少々グロテスクだが、食用きのこである。色が黒くて遠くからではあまり目立たないし、
発生も夏期が中心になるので、きのこ狩りの対象としてはあまり重視されない。
かさは径3〜10cm、ささくれ立った黒い鱗片におおわれる。 肉は傷つくと白色から暗赤色に変わり,最後には黒変する。管孔は白色から灰色を経て,成熟すると黒褐色になる。
胞子の大きさは 9〜11.5×8.5〜11μm
〔似たキノコ〕
オニイグチ(Strobilomyes strobilaceus [Scop.: Fr.] Berk.)は、光学顕微鏡で観察すると胞子の表面が多角形の網目状に見えるが、本種の胞子は完全な網目状にはならず、やや迷路状に見えるものが多い。
両者は、かさの鱗片の堅さやささくれ具合で見分けられるともいうが、実際に野外で肉眼的に同定することは難しい。
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