ナメコ

Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
ハラタケ目 モエギタケ科 スギタケ属

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 ナメコ 20121111 宮田 ・白樺の切り株に発生

 
Edible mushroom 可食

 可食。秋、広葉樹(主にブナ) の倒木、切り株に発生。腐朽菌。

 傘は3〜8cm、幼菌は半球形で顕著な粘性質の膜に包まれる。膜は傘が平らに開くと破れ、傘の縁部と早失性のつばとなって柄の上部に残る。
 傘の中央部は茶褐色、周辺部は褐色。 古くなると粘液を失い、しだいに淡色になる。
 カサの裏面はゼラチン質の粘膜で最初は覆われ、後に破れて粘液状ゼラチン質のツバとなる。このツバは古くなった子実体では不明瞭なことがある。
 ヒダは、淡黄色から後に淡褐色。直生し密。
 柄は5cm内外、カサ同様粘液に包まれ中実。ゼラチン様のつばを持ちつばより上部は白色、下部は淡黄褐色〜褐色で粘液で覆われる。肉は初め淡黄色、のち淡褐色を帯びる。無味無臭。

 胞子紋は暗褐色。
 胞子は楕円形〜卵形、5〜6 × 3〜4 μm

〔似たキノコ〕
 → 成熟して傘が開いて、ぬめりが乾燥したナメコは、チャナメツムタケシロナメツムタケキナメツムタケなどと間違えやすい。粘膜状のツバの名残や、傘表面の放射状のスジを見逃さないように。
 → 猛毒菌のヒメアジロガサは北海道では未採取ですが、本種に似ているので間違えないように。

 

 
   ナメコ_20141006森林公園
 
傘表面の滑りの下に放射状のスジが見える   20111106 支笏湖、柄に粘膜状のツバの名残が残っている
 
     幼菌