ムラサキゴムタケ近縁種

Ascocoryne cylichnium (Tul.) Korf
ビョウタケ目 ビョウタケ科 ムラサキゴムタケ属


ムラサキゴムタケ近縁種_20191006 定山渓

 
 unclear 食毒不明

 ほぼ一年中、広葉樹の腐朽材上に発生する。
 きのこは皿状で柄が短いかあるいはほとんど無く、底面で広く基質上に付着し、径 0.5〜2.5cm、全体の高さ1〜4mm程度、初め丸い椀状から皿形、洋コマ状やクッション状になるが縁が波打って花弁状になることも多い。
 子実層面は湿時には光沢をあらわし、外面とともにほぼ平滑で暗紫色〜帯褐紫色、乾燥すると黒褐色となって小さく縮む。
 肉はゼラチン質で灰紫色、髄質内には結晶のドルーゼが発生します。
 分生子は胞子から芽生し卵形

本個体では髄質内にドルーゼが確認できなかったので近縁種としました。


〔似たキノコ〕
 → ヒメムラサキゴムタケ
 → ニカワチャワンタケ は白色〜淡紫色

20191006_定山渓、側子の先端は膨らむが球状にならない
 ムラサキゴムタケ近縁種_20191006_定山渓、子嚢は円筒形、8個の子嚢胞子を含む、胞子は 24-27 x 5-6 μm




ムラサキゴムタケ近縁種U
Ascocoryne sp.

 
 unclear 食毒不明

 子実体の径は 0.5〜1p、側糸の先端が球状になり、髄質内にドルーゼが確認できなかったので、ムラサキゴムタケ(cylichnium) と比べるとすこし違いがあるようだ。

※ 本個体の特徴は
  Ascocoryne inflata D.E.Wilson に一致します。

ムラサキゴムタケ近縁種_20191012 桜山
 
側糸の先端が球状
 
 ムラサキゴムタケ近縁種_20191012_桜山、子嚢は円筒形、8個の子嚢胞子を含む、胞子は 24-27 x 5-6 μm
 




ムラサキゴムタケ近縁種V

Ascocoryne sp.

 
 unclear 食毒不明

 典型的なムラサキゴムタケと比べると、子嚢胞子の大きさはほぼ同じ(20-27 × 5-6 μm、内容物は細かい泡状)だが、 子実体はやや小型で肉厚が薄く、色はくすんだ感じでやや淡色。

ムラサキゴムタケ近縁種_20141006 森林公園_