マメザヤタケ

Xylaria polymorpha (Pers.) Greville
クロサイワイタケ目 クロサイワイタケ科 マメザヤタケ属


マメザヤタケ_20101001_泉沢

 
 awful taste 食不適

 ほぼ一年中(特に春〜秋)、主に広葉樹の枯れ木や切り株などの上に群生するが、しばしば衰弱した立ち木の地際にも発生し、材の白色腐朽を起こす。

 典型的にはこん棒状であるが、しばしば掌状〜徳利状などをなすこともあって形状は変異に富む。
 頭部と柄との境界は不明瞭で、頭部は初めは灰色を呈し、灰白色の粉(無性胞子)におおわれるが、次第に黒褐色〜黒色を呈するとともに裸になり、表面には微細な粒状突起(子嚢殻の開口部)を密布する。
 肉は堅いコルク質でほぼ白色。子嚢胞子はボート形で、真っ直ぐに走る発芽溝を備える。

〔似たキノコ〕
 → コブリマメザヤタケ は全体にやや小型で褐色が強いこと、有性胞子(=子嚢胞子)を形成する子実体と,無性胞子(=分生子)を形成する子実体が完全に別々であることなどにおいて異なる。

庭のプラムの切株に発生
マメザヤタケ_20140824丸山
子嚢殻拡大 子嚢殻拡大
子嚢殻拡大
子嚢胞子は紡錘形〜ボート形、25〜28 × 6〜8μm、数個の油球がある