コガネニカワタケ

Tremella mesenterica Retz
シロキクラゲ目_シロキクラゲ科_シロキクラゲ属

 
 Inedible 食不適 .

 通常、樹皮がまだ付着しているカシやヤナギなどの広葉樹の枝、または枯れ枝などに、活着し、ペニオフォラ属の木質腐敗菌の寄生菌として知られ、春に出現しますが、夏、秋、冬にも発生します。
 コガネニカワタケは、その名の通り膠(にかわ)のように軟質で、光沢のある黄白色または黄色のキノコです。
 形はシワのよった花びらに似ており、球形の塊になる。世界的に広く分布するごく有り触れたキノコです。
 長雨が降ると白色になるが、時にはアルビノ型を形成することもある。乾いた環境下ではしぼむが、湿気を含むと元に戻る。
 食べられるが、風味はほとんどなく一般的ではない。
 胞子は楕円から楕円形まで広く、平均10.0〜16.0 x 6.0〜9.5μm。

〔似たキノコ〕
 → コガネニカワタケ類似種 (Tremella aurantia)はキウロコタケに寄生する広範囲の種の一つで、本種に比べ胞子は小型で 8.5〜10x7〜8.5 μm。
 → よく似たキイロニカワタケはトゲ状に角張ったスタイルだが、本種は丸みを帯びた温和な姿だ。
 → ハナビラダクリオキン(アカキクラゲ科)の発根点付近は白っぽい。胞子は長楕円形で、薄壁、3〜7 隔壁。

コガネニカワタケ_20190824 _桜山
 
20190824 _桜山、コガネニワタケ 分生子(Conidie)_亜球形から広く卵形、滑らか、薄壁、3-4.5 x2.5-3.5 μm