初夏から秋にかけて、広葉樹林内の地上にぽつぽつと生える。カシ林内、やや粘土質の裸地で見つける事が多い。
子嚢盤は半球形からやや深い皿型に開く。 柄は無く下面中央で地面に固着する。直径 3 cm. 程度まで。
子実層面は淡灰褐色で平滑。ほぼ全縁ないしわずかに鋸歯状。外面はやや淡色でフケ状。
肉は半透明白色だが、切断すると分泌される透明の液体は比較的速やかに黄変する。
古い子実体では所々黄変している事がある。
分泌液は少量が滲む程度で、チチタケのように滴り落ちたりはしないので分泌液自体の変色は確認しにくいが、断面に白いティッシュぺーパーをつけて染み込ませると数分経たないうちにレモン色から山吹色になるのがわかる。
子嚢胞子は楕円形、無色、表面は粗い疣状。大きな油球を1個ないし2個含む。
〔似たキノコ〕
→ ニセクリロチャワンタケ の表面は微細な疣状、未熟な胞子は油球を2個持つが、成熟すると見えなくなる。
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