フミヅキタケ

Agrocybe praecox (Pers.: Fr.) Fayod.
ハラタケ目  モエギタケ科 フミヅキタケ属

フミヅキタケ

 
Edible mushroom 食用

 春〜秋、 草地、道端などに束生〜群生

 傘は直径2〜8p、はじめ丸山形から平に開く。クリーム色、わら色〜黄土色で周辺部は淡色、平滑(古くなると亀裂が入ることがある)、乾き、粘性なく(湿時、やや弱粘性があることもある)、縁に内被膜の破片が残り、条線なし。

 ひだは最初、内被膜に覆われ、密につき、直生〜湾生、初期には淡色、後に褐色〜銹褐色になる。
 つばは柄の上部〜中間につき、白色〜淡黄色、膜質、胞子がつき、暗褐色に汚れ、脱落しやすい。
 肉は白色、無味、菌臭有り。
 柄は長さ3.5〜8.5p、幅3〜10o、傘より淡色でやや繊維状、平滑〜細かい条線があり、基部に白色菌糸束がつく。中空。

 胞子紋は暗褐色、楕円形 9 -12 × 4 -5 μm


〔似たキノコ〕
 → ツバナシフミヅキタケAgrocybe farinacea つばなし。傘は直径2〜7p、半球形〜饅頭形〜扁平。背面は乾き、粘性なく、淡黄土色〜黄土褐色、
 → コフミヅキタケAgrocybe paludosa は小型で2〜4cm
 → ツチナメコ Agrocybe erebia の柄は上半分がほぼ白色、下半分が暗褐色。
 → ハタケキノコ Agrocybe pediades つばなし。傘は直径1〜4p、初期に半球形、成熟すると饅頭形〜扁平。背面は湿時、弱粘性、黄土色〜黄土褐色、平滑。辺縁も平滑、条線は無い。ひだは初期には淡黄褐色、後に褐色〜暗褐色。

フミヅキタケ_20170614 sirahatayama
ひだは類白色から帯紫褐色、のち暗褐色、上生〜直生で密
上の写真と同じ個体で、採取から1日後
柄は傘より淡色でやや繊維状、中空
フミヅキタケ_20200622 白中公園 フミヅキタケ_20200622 白中公園
フミヅキタケ_20200703 白中公園 フミヅキタケ_20200703 白中公園
フミヅキタケ_20200703 白中公園