ヒトヨタケ

Coprinopsis atramentaria (Bull.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo
ハラタケ目_ナヨタケ科_ヒメヒトヨタケ属


hitoyotake_20090718_sakurayama

 
 Poison 有毒 .

 有毒。特に飲酒時は厳禁。
 春から秋にかけて、草地や道端、人家や公園の庭などに発生し、群生及びしばしば束生する。

 カサは径5〜8cm、卵型から細長い釣鐘型をへて縁が反り返った平らに開く。粘性はない。
 色は灰色から淡灰褐色。ごく細かい片鱗に覆われる。カサが展開すると条線を表す。老成すると黒い粘液と化し柄だけを残す。これは、腐敗したのではなくヒトヨタケ中の酵素が自己の細胞を溶かすため

 ヒダは初め白色で密、柄に上生する。のちに暗紫褐色をへて黒色になる。
 柄は7〜20cm、白色で中空、不完全なツバが有り、ときにツバから下が淡褐色の鱗片に覆われる。

 人体中のアルコール分解酵素を破壊し、ひどい悪酔い、急性アルコール中毒をひきおこす。
 酒を飲まなければ 安全。

〔似たキノコ〕
 → ミヤマザラミノヒトヨタケ はかなり大型、胞子の表面はイボ状の突起 
 → マルミザラエノヒトヨタケの胞子は類球形
 → マルミノヒトヨタケ の胞子は類球形
 → ザラエノヒトヨタケ は柄が綿毛のような鱗片に覆われる
 → ザラミノヒトヨタケの胞子の表面はざらついたイボ状
 → アシボソヒトヨタケは傘中央が尖り、全開しない
 → キララタケ は本種より小型、傘の表面の鱗片に特徴
 → コキララダマシは春先に発生します
 → オオカバイロヒトヨタケ は小型、植木鉢の湿った木や葉の根元に発生することがあります。

hitoyotake_20171006 maruyamakouenn ツバが残っているタイプ






ヒトヨタケの仲間

Coprinus atramentarius var. romagnesianus (Singer) Krieglst.
Coprinopsis romagnesiana (Singer) Redhead, Vilgalys & Moncalvo
ハラタケ目_ナヨタケ科_ヒメヒトヨタケ属


_2020506_白石区

 
 Poison 有毒 .

 本種はヒトヨタケ C. atramentariaのシノニムと言われるが、Coprinopsis romagnesiana とされることもある。

 春から夏にかけて、草地や道端、人家や公園の庭などに発生し、群生及びしばしば束生する。

 カサは径5〜7cm、若いときは楕円形で、ベル型または広く凸型に拡大します。白っぽい色からベージュ色、茶色またはオレンジ茶色で粘性はない。
 表皮には全体に目立つ茶色の鱗片が付着します。老成すると黒い粘液と化し柄だけを残す。これは、腐敗したのではなくヒトヨタケ中の酵素が自己の細胞を溶かすため。

 有毒。特に飲酒時は厳禁。キノコを食べてから最大3日間、少量のアルコールを摂取しただけでも症状は発生する可能性がありますが、時間が経つにつれ軽度になります。

花壇と舗装の隙間から発生した個体
 本種は全体に粗い鱗片がつく    ヒトヨタケの特徴は柄が傘上部まで達する
_2020506、 胞子 8.5-10.5 x 5-6 μ; 楕円形    
_2020506、