アオイヌシメジ(広義)

Clitocybe odora (Bull. : Fr.) Kummer
ハラタケ目 キシメジ科 ハイイロシメジ属


アオイヌシメジ_

 taste awful 食不適 -

 秋に各種広葉樹の林内地上に発生する。大群生することはあまりない。かび臭いにおいをもつきのこが多いなかで、このアオイヌシメジはそれらとは違い、アニスまたは さくら餅の様な香りがある。有毒ではないが、匂いが気になる人には、あまり食用に適さない。
 このような香りをもつ仲間にはコカブイヌシメジなどもある。

 傘は初めまんじゅう形で後にはほぼ平らに開く。色は灰緑色から青緑色で、きのこが古くなると多少脱色する。
 ひだは初め白色で後には淡黄色や淡緑色をおびることもある。並び方は密からやや疎で柄に直生から垂生する。
 柄は淡緑色で根もとは白色の綿毛状の菌糸がつく。


〔似たキノコ〕
 シロイヌシメジ(C. odora var. alba J.E. Lange) はアオイヌシメジの変種です。

アオイヌシメジ_20150829_桜山
アオイヌシメジ_20150829_桜山
アオイヌシメジ_20140906 桜山、胞子 6.0-7.9×3.8-4.8μm