タマチョレイタケ

Polyporus tuberaster (Jacq.) Fr.
タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 タマチョレイタケ属

タマチョレイタケ 20120602桜山

タモギタケ 拡大画面へ
  材上生タマチョレイタケ
 
 CAUTION 食注意

 夏〜秋 倒木や地上から生える。
 地上生のものは、地中に黒色の塊状の偽菌核を形成する。材上生のものは菌核を作らないものも見られるといわれているが、五十嵐先生の説では材上生のきのこでも発生位置近くで倒木が地面に接している地面を掘ると、菌核を見ることが出来る、つまり菌核から伸張した菌糸が倒木を腐朽し、子実体を形成すると言われている。当桜山の材上生のタマチョレイタケも菌糸が地下に伸びており偽菌核に繋がっているようだ。

 浅いロート形をした通常小〜中形、ときに極めて大形になるきのこである。
 傘はほぼ円形、扁平、中央部でくぼんで浅いロート状になり、径4〜12(〜25)cm、厚さ0.5〜1(2)cm、周辺で薄くなる、表面は黄茶色で、平たく密着した色の濃い鱗皮を生じ、しばしば多少ささくれる、肉は厚さ3〜8mm、白くしなやかな肉質。
 管孔は長さ1〜3mm、白色。子実層面は柄に垂生する。

 柄はほぼ中心生、中実で肉は締まり、長さ5〜8cm、太さ0.5〜1cm、表面は類白色〜淡黄白色、地面から発生するものでは直下の地中に黒色の塊状の偽菌核を形成する。
 胞子は長楕円形、無色、大きさ10〜15×4〜4.5μm、平滑。


〔似たキノコ〕
 子実体が材上に発生した場合は、アミヒラタケPolyporus squamosus Fr.としばしば混同されているが、後者は傘の鱗片が圧着し、肉質も堅く強靭、柄の根元が黒褐色である点で違いがある。


菌核生 タマチョレイタケ 20110611_桜山
 

タモギタケ 拡大画面へ  
  材上生タマチョレイタケ 20120602桜山     材上生タマチョレイタケ 20120602桜山
 
菌核性 タマチョレイタケ 20120602桜山  
 
偽菌核の表面は硬く、ドライバーの柄で叩いても壊れない 
 
   偽菌核の内部はソフトボールのような弾力性があり、
5〜6mの高さからアスファルト上に落としても壊れない。
 
 偽菌核と子実体の間の土は菌糸混じりのスポンジ状の
感触でナイフで簡単に切断できる。
  偽菌核の表面の小石を剥がすと内側は白い菌糸が
びっしりと張り巡らされている。
 
タマチョレイタケ_20140614桜山
菌核の菌糸 菌核の菌糸