オオキツネタケ

Laccaria bicolor (Maire) P. D. Orton
ハラタケ目_ヒドナンギウム科_キツネタケ属

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 オオキツネタケ 2004923 千歳

オオキツネタケ  
 can be eaten 可食

 夏から秋にかけて、各種林内地上に単生、または群生する。動物の死体分解跡や放尿あとに好んで発生するアンモニア菌の一つ。 可食だが、一般にはあまり利用されない。また繊維が硬く、消化不良を起こすことがあり注意。

 傘は3〜7p、幼時饅頭型から中央が窪んだ扁平に開く。
 表面は微細なささくれに覆われ、色は赤褐色から黄褐色、吸水性で湿時は肉色。乾燥すると黄褐色に変わる。カサの縁が大きく波打つことが多い。
 ヒダは、直生からやや垂生し疎。若いとき淡い青紫色。のち成菌では僅かに紫色がかった肉色になる。
 柄はカサと同色。表面をガサガサした繊維状紋に覆われ、中実から髄状。下方に向かってやや太くなり、基部は青紫色の綿毛状菌糸をまとう。


〔似たキノコ〕
 → 本種のヒダは紫色を帯びるが、キツネタケ淡紅色から肉色。
 → ウラムラサキ は全体が紫色。

   
オオキツネタケ  
オオキツネタケ
オオキツネタケ 20111015 桜山   オオキツネタケ 20111002 千歳、 ヒダは赤紫色を帯びた肉色
  オオキツネタケ
 オオキツネタケ 20111002 千歳   傘は褐色を帯びた肉色で細かいササクレがあり中央がくぼむ
  オオキツネタケ
胞子は球形〜類球形で長さ1μm程度の刺を密生、6.8〜8.8×6.5〜7.5 μm