ムラサキシメジ

Lepista nuda (Bull. : Fr.) Cooke
ハラタケ目 キシメジ科 ムラサキシメジ属


ムラサキシメジ_20141018桜山

 
CAUTION 食注意・弱毒

 秋の半ば過ぎにトドマツ、カラマツなど、時に広葉樹の林内地上に群生する。しばしばきのこが環状や列状に並ぶ菌輪をえがく。
 一見するとフウセンタケの仲間と見誤りやすいが、ひだの色がフウセンタケ属のような茶褐色にはならないので区別できる。

 傘は初めまんじゅう形で始めは縁が内側に巻くが後には平らに開く。色は初め美しい紫色だが、傘が開くにつれて色があせ、灰白色や淡褐色になる。
 ひだは初め美しい紫色で後には色あせて灰白色になる。 並び方は密で柄に湾生する。
 柄は傘とほぼ同色かやや淡色で表面は繊維状。根元は膨らんでいるが、成長すると膨らみは少なくなる。

 食用とすることができるが生食すると中毒する。独特の埃っぽい匂いは、特に基部に腐土臭があるので基部を取り除き、湯がくと少し和らぎ、塩蔵すると消えます。


〔似たキノコ〕
 → ウスムラサキシメジ は薬品のような強い刺激臭がある。
 → ウスフジフウセンタケの柄は傘と同色でクモの巣状のつばがあり根もとはふくらむ。

20191019_桜山
ムラサキシメジ_20201031_桜山、胞子は楕円形で微細な疣に覆われる、 5.0-7.0 x 3.0-4.0 μm