クロハツ

Russula nigricans (Bull.) Fr.
ベニタケ目 ベニタケ科 ベニタケ属


クロハツ老菌 2010.08.03 藻南公園

 
POISON 有毒

 可食。ただし生食すると死亡することもあるほど毒性が強いと言われている。
 梅雨時から秋にかけてアカマツ、クロマツなどのマツ林やブナなどの広葉樹林の地上に発生する。

 傘は径8~15cm、初め中央部がへこんだまんじゅう形で後には開いてじょうご形にそり返る。
 表面は平滑で初め汚灰褐色や汚白色であるが、しだいに暗褐色~黒褐色になる。
 ひだは厚くて幅広く数えられるほど疎、柄に直生、最初白色古くなるほど褐色が濃くなる。
 柄は3~8cm×10~30mm、かたくて太短く、表面の色は傘と同様。
 肉は白いが傷つけると赤くなりついには黒く変わる。


〔似たキノコ〕
 → 似たきのこにクロハツモドキニセクロハツ(猛毒)がある。
 クロハツやクロハツモドキは傷つけるとまず赤変し、さらに黒変するが、ニセクロハツは傷つけても赤変するだけである。
 → コゲイロハツタケは傷つけても変色しないか、僅かに赤変→灰色に変色。
 外見上はほとんど区別がつけがたい時もあるので変色性に注目したい。

傷つけると赤くなりついには黒く変わる
クロハツ 20110723_桜山
クロハツ 桜山
_20160828 tomakomai _20160828 tomakomai