カンバタケモドキ

Polyporus pseudobetulinus (Murashk. ex Pilát) Thorn, Kotir. & Niemelä
Current Name: Favolus pseudobetulinus (Murashk. ex Pilát) Sotome & T. Hatt.
タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 スジウチワタケ属

カンバタケモドキ_20200621_北海道キノコの会・持込

 
unclear 食毒不明

 北アメリカ大陸やユーラシア大陸の亜寒帯域に分布し、一般的にポプラ属種の枯死木又は生木上に発生する白色腐朽菌です。
 日本では同じく亜寒帯域の北海道に分布するものの、ポプラ属種上ではなく、 ヤナギ属種の生木または枯木上に発生が報告されています。

 子実体は短い柄を有するか、またはほとんど無柄。
 傘は幅15cm に及ぶ、傘表面は淡黄色~淡褐色で繊維状紋をもつ。
 傘肉は強靭な肉質で白色。エゾカンバタケモドキと混同されていますが、本菌の傘表面は放射状の繊維紋が無いことで区別が可能です。
 子実層托は類白色、管孔状。
 担子胞子は円筒形、7~10×2.5~3.5μm。

 環境省レッドリスト(絶滅危惧Ⅰ類)カテゴリー

〔似たキノコ〕
 → エゾカンバタケモドキ Cerioporus choseniae は原菌糸にクランプ結合を有し,担子胞子は舟形です。
 → カンバタケ Piptoporus betulinus はカバノキ類に発生する。
 → コカンバタケBuglossoporus pulvinus はミズナラの枯れた幹に発生し、表面は黄褐色~茶褐色で薄い毛被状表皮がある。

カンバタケモドキ、裏面_20200621
エゾカンバタケモドキは放射状の繊維紋がある