ホソツクシタケ

Xylaria magnoliae J.D. Rogers
クロサイワイタケ目 クロサイワイタケ科 クロサイワイタケ属


ホソツクシタケ(分生子体)_20090620_桜山

 
 Inedible 食不適

 ホオノキ(モクレン属)の落下した集果から発生する。

 子実体は細い槍状、直径 3-5 mm.、高さ 3-8 cm. になり普通は枝分かれしない。
 未熟時、先端は尖ってやや赤みを帯びほぼ全体が分生子に覆われて灰色粉状だが、やがて子嚢殻が形成される頃には全体が黒褐色になる。

 子嚢殻は上半に埋没して形成され表面は縮緬状の皺が有り子嚢殻の先端が小さく突出するが子実体先端には細く尖った糸状の不稔部がある。


〔似たキノコ〕
 → カノツノタケ の針状の形は本種に酷似するが、カノツノタケは広葉樹の切株などに発生する。

子嚢殻が形成され、全体が黒褐色
ホソツクシタケ_20070621_小樽なえぼ公園
20191014_白幡山きのこ展、ホソツクシタケ_子嚢殻
子嚢胞子は紡錘状ないしかつおぶし形、黄褐色で平滑、両端近くに小さい油球がある事もある。大きさは、13-15 x 3.5-4.0 μm


 ← オチバノホソフデタケは腐朽の進んだ落葉の葉裏葉脈上に発生するが、左の写真のきのこは落葉表面に発生したホソツクシタケに類似する種類のきのこ。
不明菌 20140621_桜山