ヤグラタケ

Asterophora lycoperdoides (Bull.) Ditm. : Fr.
ハラタケ目_シメジ科_ヤグラタケ属


ヤグラタケ

 
awful taste 食不適

 夏から秋にかけてクロハツ、クロハツモドキ、コゲイロハツタケなどのベニタケ科の成熟しきったきのこの上だけに発生するという独特の生態をもつ。 きのこ全体に不快な臭気がある。

 傘は径0.4〜2.2cm、初めほとんど球形で後にはまんじゅう形に開く、表面は初め白色であるが、成熟すると中央部から粘土褐色の粉塊(厚膜胞子)になる。
 ひだは若いうちのみ明瞭に見られ白色で厚い。並び方は疎で柄に直生する。
 柄は長さ0.5〜6 cm、白色で根もとは褐色をおびる。
 担子胞子は5.5×3.5μm、楕円形。


〔似たキノコ〕
 → 同じようにキノコの上に群生するヤグラタケモドキはキシメジ科で菌核を作る。
   

粘土褐色の厚膜胞子が見られる  
 
 ヤグラタケ_20090711桜山   
ヤグラタケ幼菌
星状突起を帯びた大きな厚膜胞子(径16.5〜21μm) と、小さな楕円形の担子胞子(3-5×2-3μm)、20180721桜山