ウスチャヌメリガサ (今井)

Hygrophorus agathosmus (Fr.) Fr.
ハラタケ目_ヌメリガサ科_ヌメリガサ属

ウスチャヌメリガサ_20141018西定山渓

 
can be eaten 可食

 秋、針葉樹林地内や付近の地上に発生。
 傘は径 2~3.5(8)cm、饅頭形のち中高扁平形となる。表面は湿時粘性があり、平滑であるがやや繊維紋となり、中心は灰褐色~鈍い灰色で周辺では淡くなる。

 柄は5~10×0.4~1.4cm、上下同径であるが基部では細く尖り、やや屈曲し中心性、中実、表面は粘性がないか湿時やや粘性があり、繊維状、やや凸凹し白色~茶白色、上部は白色でささくれ状となりやや光沢がある。
 ヒダは疎、垂生し、幅 0.2~0.5cm、白色、小ヒダがあり,全縁。
 肉は厚さ 1~2mm,傘部は白色、柄部は表面とほぼ同色,質はわりと丈夫、特別な味はないが時折、弱いビターアーモンド様の匂いがすることがある。
 胞子紋は白色。
 胞子は、7.5~9.5 x 4.0~5.5µm、平滑、細壁、楕円。

 日本では食毒の区別は不明だが、外国書によると食用となっている。
 湯通しするとクリーム色~肌色になり、滑らかな舌触りだがあまり旨味はないので、煮付けなどの味の濃い料理がよいかも。

下記書籍に記載が有るそうです。
 原色日本菌類図鑑
 原色日本新菌類図鑑 (Ⅰ)
 続原色日本菌類図鑑

 
 
 
ウスチャヌメリガサ_20191017 森林総研、胞子;7.5-9.5 (-11.5) x 4.5-5.0 (-5.8) μm