広葉樹の枯木に発生、半背着生で革質。
はじめ背着生し、成長すると辺縁が反巻きして小さな傘状になり、傘(反卷部)は腎臓形〜不規則、長さ0.8〜1.5p、幅0.5〜3.5p、厚さ1〜3o。
背面は白色、短い綿毛を密生し、環紋は不明瞭、辺縁が薄く、波打ち、起伏がある。
腹面は白色〜乳白色〜淡黄褐色、子実層托の管孔は2〜3個/o、裂けて歯状突起(薄歯状)になる。歯状突起は長さ1〜5o。
肉は白色、丈夫な革質、乾くと硬くなる。
胞子紋は白色。
〔似たキノコ〕
→ ウスバシハイタケ T. fuscoviolaceum は薄歯状の突起がやや放射状に配列する。
→ シハイタケ T. abietinum の子実層托は淡紫紅色だが、褪せる。
◆ウスバタケによる真菌症
オーストリアで白血病治療中の少女(9歳)の肺から菌が分離された。
過去に、真正担子菌による病例としては、スエヒロタケとウシグソヒトヨタケの例が報告されている。
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