チョレイマイタケ

Dendropolyporus umbellatus (Pers.) Julich
タマチョレイタケ目_タマチョレイタケ科_チョレイマイタケ属


チョレイマイタケ_20200621_桜山

 
can be eaten 可食

 6月下旬〜7月中旬頃、広葉樹や針葉樹林内の地上、時に倒木、切り株上に発生します。東北地方ではスギマイタケなどと呼ばれるマイタケに似た形の食用キノコです。

 このキノコは直径10〜25cmの、表面が黒くて硬い菌核を作ります。この菌核は形がイノシシの糞に似ているところからチョレイ(猪苓)と呼ばれています。消炎、止渇、利尿作用があるとされ、泌尿器疾患の漢方処方用薬として利用されます。

 子実体は複雑に枝分かれした柄と傘からなる。
 柄は根もとから幾回も枝を分枝し、それぞれの枝の先端に傘をつけ、全体は複雑なかたまりとなる。
 1 株の大きさは高さ10〜20cm、径10〜30cm。傘はほぼ円形、中心はくぼんで浅いロート形、1 つの傘の大きさは径1〜4cm、厚さ2〜5mm。表面は黄白〜淡いきつね色、細かい鱗状のささくれがあり、あるいはほとんど平滑。
 肉は白く、歯切れのよい肉質、乾けばもろい。
 下面の管孔は深さ1〜2mm、柄に垂生、孔口は円形、白色、2〜4 個/mm。

チョレイマイタケ_20150801_白旗山
上の個体の菌核
チョレイマイタケ_20150801_桜山 裏面拡大
チョレイマイタケ_20150801_桜山 チョレイマイタケ_20170706 白旗山
  菌核