多くの針葉樹や広葉樹の幹や枯れ木、倒木に発生する。
茎はなく、傘は半円形で低い山形に発達する。初夏頃から幼菌が生育し始める。多年生といわれているが1年で成長が止まるものも多い。
本種は複数の種の複合体で、標準的な種は傘の表面の中央部は灰褐色〜灰黒色、その外側にニスを塗ったような光沢の赤褐色の環紋、周辺部は黄白色の発育部である環溝を表す。
傘表面は中央が光沢のある黒いものや、光沢のない灰褐色〜灰黒色のもの、赤褐色のもの、周辺部が赤いベルト状のもの、周辺部が灰白色で赤色ベルトが無いものなど様々な形態のものが見られ、針葉樹に生えるものと広葉樹に生えるものでは見かけが大きく違うようです。
針葉樹に発生する個体は、最初は黒い背着生の小さな塊(白色の半球形の場合もあります)で、だんだんと下側に赤黒い見慣れている半円形のツガサルノコシカケが成長してきます。
一方広葉樹に発生する固体は、最初は白色の半球形、丸いこぶ状で、ある程度の大きさまで成長すると、やがて上部から黄色みを帯び、さらにカサが張り出し中心部は黒くなる。幼菌時は水滴を付けていることが多い。
年々成長を続け、その経過は同心円状に並ぶ畝(うね)状の隆起部として認められる。但し畝状隆起は年に数本できるのでこれにより成長年数を計ることは難しい。巨大なものは径50センチ、厚さ20センチ以上にもなる。
〔似たキノコ〕
→ ケニクアミタケ は同属種。
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