シラタマタケ

Kobayasia nipponica (Kobayasi) S. Imai & A. Kawam.
スッポンタケ目 スッポンタケ科 シラタマタケ属


シラタマタケ 20120728 桜山

 
Inedible 食不適

 きのこは柄とかさの区別を欠き,白色の外皮で包まれた不正球形をなす。梅雨時〜秋,林内の地上に半ば埋もれて発生する.恐らく,枯れた樹木の根などの二次的腐生菌ではないかと考えられる。

 子実体の外観は類球形〜不規則にゆがんだ球形で長径 1.5〜8cm、汚白色を呈し手で触れても変色しない。
 内部は不規則にゆがんだ乳房状〜鍾乳石状で、軟骨質の組織が外皮の内面から子実体の中心部に向けて配列し、中心部には無色のゼリー質で満たされた空洞を生じる。
 無毒ではあるが一種の青臭みがあり、舌触りもよくなく食用には向かない。


〔似たキノコ〕
 → ニカワショウロ(Protuberella borealis [Imai] Imai et Kawam.)は、子実体の内部組織が緑色を帯びずに象牙色〜帯黄灰色で、ゼラチン質を満たした空洞を形成しないことで区別されてきたが最近では,シラタマタケと同一種であると考える研究者もいるということです。

  
シラタマタケ_ 201606218 桜山
シラタマタケ_ 20100718 恵庭