シグレイチメガサ

Pholiotina aporos (Kits van Wav.) Clémençon
Conocybe aporos Kits van Wav.
ハラタケ目_オキナタケ科_コガサタケ属

シグレイチメガサ_20150516

 
 Unclear 食毒不明

 春4月~5月、時折秋にも、落葉樹林の地面、時には公園や道端の栄養価の高い土壌に発生します。

 傘は径1.5~3㎝、丸山形からやや中高の平たいまんじゅう形に開く。表面は湿時明るい栗褐色で中央部は濃色、周辺に明瞭な放射状の条線がある、乾くと淡黄褐色になる。
 ひだは上生し、幼時淡黄褐色からやがて濃橙黄褐色になる、やや密。

 柄は 3~6 cm、直径は0.2~0.5 cmで、下方にやや太まる、表面は帯褐色、繊維状で傷時褐変する、頂部は粉状、基部は膨らみ白色菌糸につつまれる、中空。柄のやや上部に膜質のつばがある。肉は薄く、かすかにゼラニウムのような臭いがすることもあります


〔似たキノコ〕
 → ツチイチメガサ(C. arrhenii)は主に晩夏~晩秋に発生し、水酸化カリウム溶液で黒変しない、胞子はやや小さく発芽孔はきわめて不明瞭 6.2-8 x 4-4.8μm。
 → ミヤマイチメガサ(C. intermedia)も胞子は小さい。
 → クサアジロガサ(C. blattaria) は細い柄を長く伸ばして屈曲させていることが多く、胞子がより大きく、明瞭な発芽孔を備えること、シスチジアの基部が膨れることなどの点において異なる。

KOHで青黒色に変色
sigureitimegasa_20190511
 胞子紋は茶色    担子器は4胞子性
  シグレイチメガサ_20190511、 胞子は発芽することなく、楕円形、平滑、8.1~11.1×4.7~5.5μm