春~秋、腐植質に富んだ環境下に孤生~群生する。小さくて悪臭が強く、肉は脆くて隙間が多いスポンジ質なので無毒のようだが食用価値はない。
きのこはかさを欠き、赤橙色~橙黄色・三鈷杵(仏具の一種)状の托と、白色のつぼとからなる。托は通常3本、時に4・5本。托の上部の内面に、強い悪臭を放つ粘液状の胞子塊を着ける。
*注 サンコタケ多発地ではヨツデタケに類似して、頂部に網目をつくるものがあるとのことで、最下段の写真もその一例か?。
〔似たキノコ〕
→ 外観が多少類似するものにヨツデタケ(L. columnata [Bosc] Cunn.)があるが,托はその基部(つぼの内部)で互いに連結せず,(3~)4(~5)本である。
→ カニノツメ(Linderia bicolumnata [Lloyd] Cunn.)は,通常は2本の托で構成されてカニの鋏状をなし,托の基部はやはり連結せずに分離している。
→ コウシタケ (Colus hirudinosus Cavalier & Séchier) は網目がさらに細かく、上部の色は赤色。 |