オオミノミミブサタケ

Wynnea macrospora B. Liu, M.H. Liu & J.Z. Cao
チャワンタケ目 ベニチャワンタケ科 ミミブサタケ属


オオミノミミブサタケ_20130911

注; 北海道ではミミブサタケが未確認であったので、上の写真を採取実績のあるオオミノミミブサタケとしたが、正しくは地下茎の形状を確認しなければ正確な同定は出来ません。  
unclear 食毒不明

 夏から秋にかけて各種の林内の地上に発生する耳状をした中形のきのこで、菌核から生じる。
 菌核は黒い生姜根のような塊茎状、数個の塊に分かれ、表面にはいちじるしい凹凸としわ襞があり、全体の大きさ径5〜6cm、黒褐色。

 子実体は高さ2〜3cm、径1cm 程の柄を持ち、上部に2〜6 個の耳房状の子嚢盤をつくり、全体の高さ6〜15cm。
 個々の子嚢盤は幅2〜3 p、子実層面(内側)は初め暗赤紫〜褐色、のち帯紫黒色、外側は顆粒状でざらざらしており黒褐色、乾くと縦じわを生じる。
 子嚢胞子は扁豆形、両端に小さな乳頭突起があり、表面には数本の縦線条模様がある。大きさ 32〜47×15〜19μm。

〔似たキノコ〕
 → 類似種のミミブサタケ は1本の柄から10〜20個の子嚢盤が出、子実層面が初め黄褐色のち赤茶色で、本種ほど黒くならない。 地下茎は枝状に分岐し、それぞれの枝の先端に菌核がある。
 子嚢胞子が小形(22-38×12-15μm)である。