|
|
|
針葉樹下の地上に発生する。
子嚢盤は初めは浅くて不整な椀状、後ほぼ平らに開き不規則な皿形になり、更にはやや反り返る。
子実層面はやや波打ち、初めは淡黄褐色、後には赤褐色や淡ココア色など。直径 2〜5 cm で肉厚。
外面は微粉状で白っぽい。
柄は直径 1 cm 程度、長さ 3 cm 程度までだが基質に固着してほとんど柄が無いものもある。大きな縦皺があり乳白色、縦皺は子嚢盤下面に少し伸びる。
子嚢胞子は両端に突起を備えた楕円形で、長楕円形でやや左右不対称になるものもある。初めは無色平滑だが、成熟すると網目状の突起に覆われ、やや黄色味を帯びて見える。
網目は比較的細かい多角形、 両端には網目は無く、厚くドーム形に盛り上がるが中央はくぼむ。油球を1個または3個含む。
胞子両端にある突起の中央が窪んでいるのが特徴だが成熟にはかなり時間がかかるようだ。
Discina 属は Gyromitra 属の亜属とされることも多い。 Index Fungorum ではDisicna leucoxantha は、Gyromitra leucoxantha のシノニムの関係にある。
学名音読み;ジャイロミトラ ロイコキサンシャ
〔似たキノコ〕
→ コブシトネタケ Gyromitra convoluta の胞子は本種に類似するが、子嚢盤は著しいしわひだがあり、瘤状隆起に覆われる。
→ フクロシトネタケ Discina ancilis の胞子の両端は嘴状突起と呼ばれる付属物が付いている。
→ オオシトネタケ Discina parma の胞子表面には隆起した網目模様があり、網目の結合部はやや高く伸びて 1.0 μm 程度、 両端部では 3.0 μm までに伸びて数本の刺状に見える。
|
ナミコブシトネタケ_20180526、写真提供 菅 拓暢氏 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ナミコブシトネタケ胞子_20180526、写真提供 菅氏 |
|
ナミコブシトネタケ子嚢_20180526、写真提供 菅氏 |
|
|
|
ナミコブシトネタケ胞子放出_20180526、写真提供 菅氏 |
|
ナミコブシトネタケ未熟胞子_20180526、写真提供 菅氏 |
|
|
|
|
ナミコブシトネタケのようだが胞子は確認できなかった、20190427 |