モミタケ

Catathelasma ventricosum (Peck) Sing.,
ハラタケ目 オオモミタケ科  モミタケ属


モミタケ 20090921、喜茂別  

 
Edible mushroom 食用

 食用。夏〜秋、発生する場所はモミ、トドマツ、エゾマツ、アカマツ等の針葉樹林に群生し、時に菌輪を作る。

 傘は8〜20cm、初め半球形、のちまんじゅう形から平らに開き、ついには縁部が反り返る。表面は平滑、湿れば多少粘性があり、灰白〜淡灰褐色、幼時縁部は強く内側に巻き、白色綿くず状膜質の被膜が茎の上部との間にはっている。
 肉は厚くて堅く、白色。ひだは長く垂生し、幅狭く密、白〜帯黄色。
 柄は長さ10〜20cm中ほどがしばしばそろばん玉状にふくらみ、径4〜6cm、根もとは急に細まり、つばより上は白色、つばは2重でやや永存性。
 胞子は長楕円形、大きさ 8.0〜11.0 × 5.0〜6.0 μm、平滑、アミロイド。
 匂いも味も薄い感じであり、焼いて食べると少しマツタケ臭がするということだが?。

〔似たキノコ〕
 → 近縁の種類にオオモミタケがあり、本種よりも胞子が大きいが (10.0〜15.0 × 5.0〜6.0 μm)、子実体は必ずしも大きいわけではない (傘径10〜20(35)p )。表面は黄灰褐色のち褐色〜オリーブ褐色で中央付近に不明瞭な鱗片がある。本種のつばも二重つばであるが、オオモミタケはより明瞭な二重のつばをつける。

_20181005 喜茂別
_20181005 喜茂別 _20181005 喜茂別
モミタケのヒジキ煮
胞子は平滑で長楕円形、大きさは 8.0-11.0 x 4.5-5.7 μm