食用。夏〜秋、発生する場所はモミ、トドマツ、エゾマツ、アカマツ等の針葉樹林に群生し、時に菌輪を作る。
傘は8〜20cm、初め半球形、のちまんじゅう形から平らに開き、ついには縁部が反り返る。表面は平滑、湿れば多少粘性があり、灰白〜淡灰褐色、幼時縁部は強く内側に巻き、白色綿くず状膜質の被膜が茎の上部との間にはっている。
肉は厚くて堅く、白色。ひだは長く垂生し、幅狭く密、白〜帯黄色。
柄は長さ10〜20cm中ほどがしばしばそろばん玉状にふくらみ、径4〜6cm、根もとは急に細まり、つばより上は白色、つばは2重でやや永存性。
胞子は長楕円形、大きさ 8.0〜11.0 × 5.0〜6.0 μm、平滑、アミロイド。
匂いも味も薄い感じであり、焼いて食べると少しマツタケ臭がするということだが?。
〔似たキノコ〕
→ 近縁の種類にオオモミタケがあり、本種よりも胞子が大きいが (10.0〜15.0 × 5.0〜6.0 μm)、子実体は必ずしも大きいわけではない (傘径10〜20(35)p
)。表面は黄灰褐色のち褐色〜オリーブ褐色で中央付近に不明瞭な鱗片がある。本種のつばも二重つばであるが、オオモミタケはより明瞭な二重のつばをつける。
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