クロラッパタケ

(別名;クロウスタケ)
Craterellus cornucopioides (L. : Fr.) Pers.
アンズタケ目_アンズタケ科_クロラッパタケ属


クロラッパタケ 20110925 大沼

 
Edible mushroom 可食

 夏から秋にかけてマツ類やツガ類などの林内に群生する。
 ヨーロッパでは珍重されているが、 国産品では香りも弱くあまり利用されていない。

 子実体は基部まで空洞が続く細長いラッパ形、高さ5〜10cmぐらい。傘の部分は径 1〜6cm、薄い膜質で周辺は不規則に屈曲する。
 ラッパの内側の表面は、細鱗片に覆われ暗褐色〜灰褐色。外側は胞子の作られる子実層で、灰白〜淡い灰紫色、ほとんど平滑または低いしわをおびる。
 肉はきわめて薄いが,比較的丈夫な肉質で脆くはなく,乾いても再び降雨に遭うとある程度は原形に復元し,淡灰色で傷つけても変色することなく,味もにおいも温和で特徴がなく,各種の試薬に反応しない。

 胞子紋は白色。
 胞子は卵形〜広楕円形,平滑,11.5〜14.5×7〜9.5μm。

〔似たキノコ〕
 → カラスタケ はマイタケ形。
 → コクロラッパタケ C.dubius は本種より小形。
 → アクイロウスタケ C.cinereusの子実層面はシワヒダ。

胞子は卵形〜広楕円形、平滑、10.0〜13.5 ×7〜9.5 μm