春〜秋、広葉樹の腐朽材上に生える。分布は広く、ほとんど全世界の温帯地域でみられる。
きのこはいわゆるホウキタケ型で細かく枝分かれし、枝先では冠状を呈する。見かけは弱々しいがきのこは意外にしっかりしている。
近年は、アカマツなどの針葉樹に発生する種を、広葉樹に発生する種と分けてマツノフサヒメホウキタケ(A. microsporus)と和名を付け、胞子が小さいことなどで区別できるとされているが実際の同定は難しい。
子実体は初めは上端が僅かに分岐した棒状をなすが、次第に分岐を重ねて生長し、成熟すれば全体の高さ・幅ともに3〜15pに達する。
分岐は、柄の上端を囲むように繰り返され、上端部は琴柱形をなして広がり、最上部の枝先は多少尖る。
初めは全体白色であるが、次第に黄色みを帯び、古いものでは褐色のしみを生じる。
胞子は広楕円形・薄壁で、微細な疣(いぼ)におおわれる。
〔似たキノコ〕
→ マツノフサヒメホウイタケはアカマツなどの針葉樹の切り株や倒木上にに発生する。
→ シロヒメホウキタケ
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