ドクベニタケ

Russula emetica (Schff.:Fr.) S.F.Gray
ベニタケ目 ベニタケ科、ベニタケ属


ドクベニタケ_2010.10.02 富良野

 
POISON 有毒

 夏から秋に主に針葉樹林下が多いが、様々な森林下にも発生する外性菌根菌。本種に類似した菌は多く見分けは難しい。

 傘径3~10cm前後、最初半球形のちまんじゅう形から平らに開き、中央部はややくぼみ、鮮紅色、湿ったときは粘性がある。タイプ種以外は雨後に退色しやすいと言われている。傘の表面が皮状になっていて容易にはがしやすく、その下も赤みを帯びる。

 ヒダは白色、直生またはほとんど離生し、やや粗。
 柄はほぼ上下同径、白色でしわ状の縦線があり、内部は海綿状。
 肉は白色でもろく、臭いは無く、ヒダとともに辛みがある。


〔似たキノコ〕
 → 同じく辛いチシオハツなどの類似種とは、傘の表皮を剥ぎ取りやすい点とヒダが成熟してもクリーム色を帯びない点、柄が純白な点で一応は区別されることになっている。
 → ドクベニダマシも表皮が容易にはがしやすいが、剥したあとに赤味が残らない。肉に辛味は無い。

_20161005 sirahatayama_
20171001 maruyama
ドクベニタケ、胞子は広卵形、粗い刺状突起と不完全網目に覆われ、8.0~10.5 × 6.5~8.5 μm