以下はアカツブキンチャヤマイグチ(Leccinum rufum (Schaeff.) Kreisel = Leccinum aurantiacum (Bull.) S. F. Gray) の特徴です。
傘は径8~12cm、初め半球形からまんじゅう形、のちほぼ平らに開く、表面は湿るとやや粘性があり、橙茶褐色、多少綿毛状~圧着した繊維状。傘から3mm ぐらい突出して垂れ下がった縁膜片がある。
肉は淡黄白色、空気に触れると淡青緑色から灰色に変わる。
管孔は汚黄白色~黄灰色。孔口はかなり小形で管孔と同色。
柄は長さ7~14cm、幅1.5~2cm、上下同大、中実。表面は汚黄白色の地に、淡褐~茶褐色の、やや粒状~ささくれ状の細鱗片を密生し、またときに不明瞭な網目模様を表す。
胞子は長紡錘形、大きさ14~16.5×4~5μm、平滑。
初夏~初秋、主にヤマナラシ属(ヤナギ科)の樹下に発生する中~大形のきのこです。食、ただし生食厳禁。類似する近縁種が数種類あるので同定は難しい。
※写真のキノコは針葉樹林に発生する類似種のようです。
〔似たキノコ〕
→ 類似種のキンチャヤマイグチLeccinum versipelle (Fr.) Snell は、傘がビロード状で柄の鱗片が灰~黒褐色、肉を切断すると淡ワイン色のちほとんど黒色となる点で違いがある。
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