ヤマドリタケ(広義)

Boletus edulis Bull.:Fr.
イグチ目_イグチ科_ヤマドリタケ属

ヤマドリタケ_20140825平岸霊園

 
 Edible mushroom 可食

 夏〜秋、針葉樹(主にトウヒ属・エゾマツ)の樹下に発生するといわれている。

 傘は径6〜16cm、初め半球形、のち開いて丸山形から平たい丸山形、表面は無毛平滑、手触りは多少粘性をおび(ねっとりした感じ、色は栗褐色〜淡茶褐色。
 肉は厚く、緻密、白色、傘および柄表皮下では淡褐色を帯び、空気に触れても変色しない。
 管孔は初め直生のち上生〜ほぼ離生、きのこが若いときはほぼ白色、成熟すると黄褐色からオリーブ黄色となり、孔口は円形、小形、初め白色の菌糸でふさがれる

 柄は長さ8〜12cm、幅2〜3cm、倒こん棒形、表面は淡褐色の地に、上部ほど明瞭な白色のやや細かい網目模様が柄のほぼ全面を覆い、柄の部分の肉は緻密で極めて堅い。

 ヨーロッパでは セップ(Cep)、ポルチーニ( Porcini) or ペニーパン(Penny Bun) として知られ、食用として人気の高いきのこです。日本のヤマドリタケはヨーロッパ産より柔らかいといわれていますが、大変美味しいキノコです。


〔似たキノコ〕
 → ヤマドリタケモドキの表面は、なめし皮状からビロード状の手ざわりがある。
 → 札幌近郊ではあまり見かけませんが、毒キノコのドクヤマドリは本種に似ています。柄に網目が無いので注意すればわかると思います。

ヤマドリタケ
ヤマドリタケ