シロハツ

Russula delica Fr.
ベニタケ目 ベニタケ科 ベニタケ属

シロハツ_20140712_桜山

 
 CAUTION 食注意・弱毒

 夏から秋にかけて針葉樹や広葉樹の林内の地上に発生する。きのこ自体はかたくしまっていて食用になりそうですが、ひだは苦くて辛い味がするので、一般に食べられないか、少なくとも収集する価値がないと考えられています。

 傘は径 8~20cm、初め中央部がくぼんだまんじゅう形で、時間がたつごとに扁平型になり、後にはじょうご形に開く。地色は白色だが土に汚れ、土色や黄土色っぽくなっていることも多い。
 ひだは白色で直生からやや垂生、並び方はやや密~やや疎、味は辛苦い。
 柄は頑丈であり、表面は白色、頂部はやや青緑色を帯びる、非常に短い。


〔似たキノコ〕
 → アイバシロハツ は本種の変種と言われていたが、最近の『Index Fungorum』では別種 R. chloroides (Krombh.) Bres. の扱いになっています。ヒダは青緑色を帯び、シロハツよりも密。
 → シロハツモドキ のひだは非常に密、クリーム色、有毒。
 → ケシロハツ の傘はフェルト状。

シロハツ_20200801
シロハツ_20200801
シロハツ_20200801
 大まかな話だが成熟した個体の傘縁のヒダの枚数は、シロハツは 6‐9枚/㎝、アイバシロハツは10‐15枚/㎝
シロハツ_2020801 、胞子は球状または亜球状、とげ状 突起あり、8-11 x 7-9 µm