オニイグチモドキ

Strobilomyces confusus Sing.
イグチ目 イグチ科 オニイグチ属


オニイグチモドキ 20090815 桜山

 
 CAUTION 食注意

 可食。  梅雨時から秋にかけてナラ類の林の地上に発生する。名前も外見も少々グロテスクだが、食用きのこである。色が黒くて遠くからではあまり目立たないし、 発生も夏期が中心になるので、きのこ狩りの対象としてはあまり重視されない。
 かさは径3〜10cm、ささくれ立った黒い鱗片におおわれる。 肉は傷つくと白色から暗赤色に変わり,最後には黒変する。管孔は白色から灰色を経て,成熟すると黒褐色になる。
 胞子の大きさは 9〜11.5×8.5〜11μm

〔似たキノコ〕
 オニイグチ(Strobilomyes strobilaceus [Scop.: Fr.] Berk.)は、光学顕微鏡で観察すると胞子の表面が多角形の網目状に見えるが、本種の胞子は完全な網目状にはならず、やや迷路状に見えるものが多い。
 両者は、かさの鱗片の堅さやささくれ具合で見分けられるともいうが、実際に野外で肉眼的に同定することは難しい。

 
 
 
   
オニイグチモドキの胞子は完全な網目状にはならない 胞子の表面に、翼様の模様が見える
これはオニイグチ オニイグチの胞子は網目状になる