ヌメリササタケ(広義)

Cortinarius pseudosalor J.E. Lange
ハラタケ目 フウセンタケ科 フウセンタケ属


ヌメリササタケ_20080906_上富良野

 
can be eaten 可食

 秋に、ミズナラ、ブナなどの広葉樹林やトドマツ、ツガなどの針葉樹林内地上に発生する。
 甘味があり、舌ざわり、味ともに良い。みそ汁や、煮物にするとよい。
 近年、従来本種とされていたものには複数の種が含まれている可能性が指摘されているので注意が必要。

 傘は径3〜8cm、初めまんじゅう形で後にはほぼ平らに開く。
 表面は粘性著しく、オリーブ褐色〜灰褐色、中央部は濃色、周辺は淡紫色を帯びる。
 ひだは柄に上生から湾生し並び方は密で初めは褐色かかった青紫色から淡紫色、後にはさび褐色となる。
 柄は長さ6〜12cm、円柱形、淡青紫色から淡紫色で表面は傘と同様のぬめりがあり、上部には糸状のつばをもつ。


〔似たキノコ〕
 → ツバアブラシメジ C. collinitus の柄は本種と同様に、はじめ白色または淡青紫色の粘膜状の膜に包まれているが、後に柄の表面は茶褐色のささくれた虫食い様の模様が現れる。
 → アブラシメジモドキ C. mucosus の柄は白色。
 → ムラサキズボタケ C. pseudosalor var. niigataensis の傘は全面に皺がある。
 → アブラシメジ C. elatior の傘にははっきりとしたシワ条線が見える


【注】
 日本産菌類集覧では学名 Cortinarius pseudosalor [non J.E. Lange] sensu Hongo および Cortinarius mucifluus Fr. は誤適用とされているが?。

_20080906_ kamihurano
_20090911_kinokotenn、傘周辺に薄く条線が見える
ヌメリササタケ_20201010_ 桜山 _20120926_ kamihurano
ヌメリササタケ_20201010_ 桜山 ヌメリササタケ_20201010_ 桜山