クサミノシカタケ

Pluteus petasatus (Fr.) Gillet
ハラタケ目_ウラベニガサ科_ウラベニガサ属


クサミノシカタケ 2011702_桜山


注:上の個体は傘表面全体に鱗片が散布
 しているが、普通は傘中心部付近のみ
ひび割れ状の鱗片がみられる。

 
awful taste 食不適

 梅雨時から秋にかけて広葉樹の朽ち木上やオガクズ上に発生する、比較的まれなきのこ。大根の匂い、またはニワトコの花の様な独特の臭気を持つとされるが、特別な臭いを持たない場合も多い。

 傘は径5~15cm、初めまんじゅう形からほぼ平らに開く。表面は類白色~クリーム色の地に中央部にはひび割れ状、または褐色の鱗片を散布するが、鱗片は周辺部では淡色、不明瞭である。
 ひだは上生からやや離生し、並び方は密、 色は初め白色で後には肉色になる。
 柄は5~8cm×10~20mm、ほぼ白色で表面は繊維状、時に根元付近に褐色の鱗片がある。

 胞子紋はサーモンピンク、胞子は 5.5~7.0× 3.5~5.5μm、広楕円形。


〔似たキノコ〕
 → シロウラベニガサ (Pluteus cervinus var. albus) も西洋わさび様の匂いがする。
 → ウラベニガサ も傘中心付近に微細な鱗片が見られるものもある。
 → ヒョウモンクロシメジの柄は白色で表面には銀ねずみ色のささくれがある