クサハツ

Russula foetens Pers.: Fr.
ベニタケ目 ベニタケ科 ベニタケ属


クサハツ 2009.08.06. 学びの森

 
 POISON 有毒

 有毒。胃腸系の中毒を起こす。夏から秋にかけて各種林内の地上に発生する。クサハツの名前のとおり不快臭があり味も辛い。

 傘は径6〜15cm、まんじゅう形から開いてのち浅いじょうご形となる。表面は淡褐色から黄褐色で湿っているとき粘性がある。周辺部に放射状の溝線があり、溝の間の隆起部には粒状の突起が並ぶ。ひだは淡黄褐色で褐色のしみがあり、水滴を分泌。
 柄は長さ6〜 12cm、白色から淡黄褐色、中実のち中空。
 全体に不快臭があり、味は辛い。KOHを付けると赤褐色に変色する。

 胞子は6〜8×5〜7 μm、表面に荒いいぼ状突起がある。


〔似たキノコ〕
 → クサハツモドキ はビターアーモンド様と言われる独特の臭気があり、胞子は翼状の隆起がある。
 → ニセクサハツ は柄のシワ状条線が明瞭、不快な臭いがある。
 → オキナクサハツ の茎には褐色〜黒褐色の細点がある、胞子は翼状の隆起がある。
 → キチャハツ は成熟すると柄の基部が下方から灰色を帯びる。

クサハツ、20200808 桜山、胞子は類球形、表面に疣状刺あり、6.0 -9.5〜 5.5 -8.0 μm